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義母の付き添いで、老いていく辛さを知る。

トロントに戻った一つの用事が義母のDR.アポ
今日は認知症のDR.との予約だった。

動き易いスタイルと歩くのに疲れない靴、サンダルで、出かけました。
ネイビーブルーとオフホワイトの色合わせ。
義母の付き添いで、老いていく辛さを知る。_f0293042_11562845.jpg
前日の夜、義母と電話で話した時、最近外へ出るのが恐い、と言うのです。
隣にある店へも、もう行けないらしい。

何が恐いのか、と聞くと、何でも忘れてしまうから不安で、
恐くて外へ出られないんだと。

そして、色んな事が心配で夜も眠れないと言う。
何を心配しているのか、と聞くと、
自分自身の事だというがはっきりとは言わない。

その事で明日DR.に会いに行くのだから、正直に話したらどうか、と言うと、
「そうする」と言う。

そして、当日、今日の事だが、義母はまるっきり反対のことをDR.に言っていた……。


週に3日、エクササイズに行っている、(これは事実)、
自分で食事も作るし(半分事実)、自分で殆どの事が出来ていると思うし、
歳のわりには自分はよくやってる、と思う、何の問題も無い、と、
ここまではまぁわかる。

しかし、睡眠も問題無いし、
人とのコミュニケーションも出来るだけ取るようにしているし、
今住んでいるリタイアメントホームも良く面倒見てくれるので、
何にも案じていない、全てうまくいっている、と言うのだ。

私に話すのと全然違うじゃないの、と唖然…としてしまった。


本来が気が強い人で、人の助けもよしとしない人だった。 
車から降りるのに、私が出した手も払いのける位にプライドが高く、
決して弱くなって来ている自分を悟られないようにしている。

コレだけ自分で出来ているのだから、歳の割には良いと思いませんか、と、
DR.に自慢そうに話している。

これでは、何の為にDR.に予約を入れたのか、わからなくなってしまった。(苦笑)

本来の性格も有るだろうが、これまで周りの全てを把握して、
コントロールして来た義母、
それが出来なくなり始めている自分と必死にたたかっているのだ。

それなのに記憶はどんどんと流れて行ってしまう。自分でも判らなくなる。
そして恐怖心が襲ってくる

加齢92歳、心身が下り坂を転げるように衰えて行くのを、
必死で踏みとどまろうとしている義母、
健気というより、なんでそこ迄、自分を叱咤激励して頑張るの、と、
見ていてこちら迄辛くなってしまう。

これは、老人性特有のものなのだろうか、
老いていく辛さ、
今日は、かなり考えさせられてしまった。

Commented by yu_ado at 2015-06-05 17:44
黄葉さん、こんばんは~

Dr,アポお疲れ様でした。
徒労、なんて言葉を読みながら思い浮かべていましたが、
違うのですよね。

>自分と必死にたたかっているのだ。

お義母様の強い意志、それがお若いころは、生きるモチベーションになっていたのだろうなって思いました。

そして黄葉さんの今日のブログを読みながら思い出したのは、

写真家アリ・セス・コーエン氏の写真集に掲載されている、
NYの女性たちのことです。
あの写真集に関していつか、ブログに感想を書きたいなってずっと思っているのですが・・・なかなか、想いがついていきません(;^_^

92歳、生きるだけでも大変な年齢、ですよね。
Commented by miqu_7cd at 2015-06-05 20:12
うちの姑と同じ年齢なんですね~。
親の土地に2世帯住宅を私たちが建てて、同居して30年以上経ちました。今年舅の7回忌。
こんなに姑が長生きするとは、誰も思っていませんでした。

常に病気探しの人だったのです。

今も自分で食事を作り、買い物はタクシーで、街にも行きたいときはバスに乗って出かけます。

でも、いつも自分は不幸で可哀そうな人という思いから
抜け出さない人なので、こちらの方は疲労困培。

お気持ちわかります。

自分の気持ちを大事にするか、親の気持ちをわからない
自分なのか~いろいろ葛藤がありますよね。

やっぱり、どこかで心の距離を持った方がいいのかな~?
と思いました。

余計なお世話だったら、ごめんなさい。
Commented by mamako48722 at 2015-06-05 22:51
adoさん、おはようございます。
コメント有り難うございます。

そうなんです。彼女はそうやって、
戦争中の日系人への迫害にも耐え、性格もあるでしょうが、強く生きて来たんですね。

今、92歳という高年齢になっても、馬鹿にされないように、と、
そして、そうあろうと昴然と頭を上げ、自分の老いに向き合い、
立ち向かって居るのです。
身内には見せる弱さも外では決して見せようとしません。

つい、そこ迄強くあろうとしなくても良いのに、と、胸に迫るものがあります。
次のアポの予約にしても、自分でハンドルしようと必死なのが伝わって来て、私の亡くなった母とまるで反対(笑)

NYの女性達の事、楽しみにお待ちしてます♪

Commented by mamako48722 at 2015-06-05 23:15
miquさん、
おはようございます。

「余計なお世話……」なんてとんでもない!コメント有り難うございます♪

義母と同じお歳…一人でお出かけされるなんて、お元気なんですね。
でも、30年も同居されていると、日々の生活の中では、色々な葛藤があるのでしょうね。

幸い私達は離れているので、今の段階では、必要がある時に手助けに行く位ですんでいますが、この先、どうサポートしていくかがこれからの私達夫婦の課題です。
Commented by mykitchen at 2015-06-13 19:33
こんばんは。
ブログを読んでロンドンのカフェで仲良くなったあるご老人を思い出しました。
その方は施設に入り、その後何回か会いに行ったときに老いるという事を真剣に考えました。
私は子供がいないので夫が一人になってしまったらどうしようかと時々考えてしまいます。
とりとめのない事を書いてすみません。
Commented by mamako48722 at 2015-06-14 01:41
mykitchen様、
コメント有り難うございます♪

いつも素敵なファッションを、まるで映画の1シーンを見る様な心地で、楽しく拝見しています(笑)

生命有るもの、いずれは来た所へ戻って行く、
誰もがわかっているのに、
若い頃は考えもせず過ごしている、
老いていく人を身近に見て、
あらためて、いずれは自分も…と向き合う事になる。

シニア世代に入り、老いるとはどういう事なのか、
そして、親や身近な人を見送る事で、より一層その事を考えるようになります。

でも、あまり心配する必要もないのですよ。結局なる様にしかならないのですもの。(笑)
by mamako48722 | 2015-06-05 12:48 | Comments(6)

リタイアしてからの日々の暮らしを綴っています


by 黄葉(もみじ)
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